介護施設の給水ポンプを停電時に動かす非常用電源の選び方

設備別の非常用電源

介護施設の給水ポンプを停電時に動かす非常用電源の選び方

停電すると上水道が通じていても、受水槽から館内へ送る給水ポンプが止まり、トイレや手洗いが使えなくなることがあります。ポンプの消費電力だけでなく、起動電流、制御盤、受水槽の残量を確認して非常用電源を選ぶ必要があります。

最終確認:2026年9月15日
本ページは公開情報を整理した編集記事です。設備仕様、適合、工事、保守、価格は施設と機器ごとに確認してください。

最初に確認すること

厚生労働省の自然災害BCPガイドラインは、自家発電機がある場合、設置場所と稼働方法、燃料の確保策、カバーできる時間と範囲を確認し、使う設備に優先順位を付けるよう示しています。

確認項目施設で起こること確認する資料・条件
給水方式直結、受水槽、高置水槽、加圧給水等で停電時の影響が異なる設備図面と管理会社への確認
ポンプ電源三相200V等の動力電源が多いが設備ごとに異なる銘板の相数・電圧・定格出力
起動電流始動時は運転中より大きな電流が流れるメーカー資料と起動方式
水の備蓄電源があっても断水や配管損傷では給水できない飲料水と生活用水の代替策

設備を一つずつ確認する

「非常用電源あり」という設備一覧だけでは判断できません。停電時に動かす設備を、回路、電圧、出力、運転時間、代替策まで分けます。

設備・業務停電時の役割確認すること
ポンプ本体モーターの相数、電圧、定格電流、出力銘板写真と仕様書
制御盤交互運転、圧力制御、インバーター非常電源接続と停電復帰
受水槽有効容量と平常時水位停電・断水時に使える時間
給水先トイレ、厨房、手洗い、医療・介護優先区画と使用制限
排水側浄化槽・汚水ポンプ給水だけ復旧した場合のあふれ防止

よくある不足と相談先

よくある不足改善の方向相談先の例
kWだけで発電機を選ぶ起動電流と力率を含め容量計算ポンプメーカー、電気設計会社
単相電源で三相ポンプを動かそうとする相数と電圧が合う電源を選定発電機・蓄電池会社
切替後に制御盤が復帰しない停電・復電試験で自動復帰を確認ポンプ保守会社
断水対策を電源だけで済ませる備蓄、給水車、節水、簡易トイレを併用給水設備会社、防災用品会社

製品を選ぶ前に現場条件を渡す

会社へは施設名や予算だけでなく、銘板写真、単線結線図、非常用分電盤、過去の点検記録、停電時に動かす設備一覧を渡します。同じ条件で複数社へ見積もりを依頼すると比較しやすくなります。

発電機・産業用蓄電池・UPSを役割で選ぶ

選択肢使い方確認すること
常設発電機大きな出力と長時間運転を組みやすい燃料、排気、騒音、始動・切替、保守
産業用蓄電池自動切替や三相負荷、太陽光連携に対応する製品がある実効容量、停電時出力、特定負荷、消防との協議
UPS瞬断を避け、発電機・蓄電池が給電するまでをつなぐ対応機器、電池時間、劣化、交換
ポータブル電源小規模な単相機器を個別に支える定格・瞬間出力、容量、充電、安全な保管
代替運用電気を使わない方法で必要容量を減らす手作業、備蓄、職員配置、安全性

一種類に統一する必要はありません。停止できない機器はUPS、長時間・大出力は発電機や産業用蓄電池、個別機器はポータブル電源というように組み合わせます。

設備の条件を介護BCPと訓練へ反映する

BCPには設備名だけでなく、誰が、いつ、どの順序で確認・操作し、使えない場合にどう切り替えるかを記載します。発電機が起動しても対象機器が動かないことがあるため、停電・復電を想定した訓練が必要です。

  1. 停電を確認する担当者
  2. 非常用電源の起動・切替確認
  3. 優先設備の起動順序
  4. 同時使用を禁止する設備
  5. 残量・燃料の確認時刻
  6. 故障・警報時の連絡先
  7. 代替手段へ切り替える条件
  8. 利用者を移送する条件
  9. 復電後の設備確認
  10. 訓練後の見直し担当

相談・見積もり前に確認する24項目

  1. 停電中も継続する業務
  2. 停止できる業務と再開条件
  3. 対象設備のメーカー・型式
  4. 銘板の相数・電圧・周波数
  5. 定格・最大消費電力
  6. 起動電流・起動方式
  7. 同時に使う設備
  8. 使用する時間帯と回数
  9. 必要な連続運転時間
  10. 停止を許容できる時間
  11. 内蔵電池とUPSの時間
  12. 既設発電機の用途と容量
  13. 非常用分電盤の接続先
  14. 停電時の切替方法と時間
  15. 復電後の自動復帰
  16. 燃料・蓄電残量の確認
  17. 設置場所の浸水・地震対策
  18. 点検・保守の担当会社
  19. 故障時の代替手段
  20. 休日夜間の連絡先
  21. 停電を想定した実機訓練
  22. 訓練結果の記録
  23. 見積書の工事・保守範囲
  24. 導入から更新までの総費用

施設の条件を企業へ伝えて比較する

本ページは、介護施設が必要条件を整理し、製品・工事・保守を提供する企業と具体的な相談を始めるためのものです。各社には、公開情報だけで判断できない次の内容の提示を求めます。

企業の種類確認・提案を求める内容
ポンプ・給水設備会社銘板確認、制御、復帰試験
発電機・産業用蓄電池会社三相対応と起動電力
電気工事会社非常用回路、切替盤、配線
給水タンク・防災用品会社断水時の代替策

企業から提供された仕様・価格・対応地域・事例は、出典と確認日を示して掲載します。有料掲載の場合は広告・PRであることを表示します。

出典・掲載・広告について

本ページは2026年9月15日に確認した公的資料をもとに作成しています。法令、ガイドライン、製品仕様は変更される場合があります。

広告、協賛、有料掲載を含む場合は「広告」「PR」等を表示しています。広告掲載の有無によって、比較の確認項目が変更されることはありません。

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