介護施設向け産業用蓄電池5製品・シリーズ比較|容量・出力・停電時の切替

介護施設・事業所の停電対策

介護施設向け産業用蓄電池5製品・シリーズ比較
容量・出力・停電時の切替

介護施設のBCPで検討できる産業用蓄電池5製品・シリーズを、メーカーの公開情報で比較します。

蓄電容量が大きくても、停電時に必要な設備へ給電できるとは限りません。自立運転時の出力、単相・三相、切替時間、給電回路、太陽光発電との連携を同じ条件で確認します。

最終確認:2026年9月13日
掲載順は製品の優劣を示しているものではありません。価格、仕様、販売状況は変わるため、見積もり前にメーカーまたは導入会社へご確認ください。

産業用蓄電池を選ぶ前に決めること

必要容量は、施設の定員や延べ床面積だけでは決めるのではなく、停電時に継続する業務、給電する設備、必要時間から逆算します。

  1. 停電時に継続する業務を決める

    利用者の安全確認、ケア、連絡・記録、給水、食事、空調など、停止できない業務と継続時間を決めます。

  2. 給電する設備を決める

    ナースコール、照明、通信機器、冷蔵設備、吸引器、給水ポンプ、厨房、空調などから優先する設備を選びます。

  3. 出力と容量を分けて計算する

    出力は同時に動かせる機器、容量は何時間使えるかに関係します。モーターやポンプを含む場合は起動時の電力も確認します。

  4. 停電時の切替方法を確認する

    無瞬断、数秒後の自動切替、手動切替では、接続できる機器と職員の対応が変わります。

  5. 太陽光発電との連携を確認する

    停電中も太陽光から充電できる構成なら長期停電への対応力が上がります。既設設備との接続可否も確認します。

容量だけで選ばない

蓄電容量が100kWhでも、自立運転時の出力が給水ポンプや空調の起動電力を下回れば、その設備を動かすことはできません。容量、出力、相数、切替、給電回路を一体で確認してください。

kWとkWhの違い

kWは同時に動かせる機器の範囲、kWhは使える電力量です。自立運転は停電中に蓄電池から給電する動作、無瞬断は切替時に電気が途切れない方式です。容量が大きくても出力が不足すれば給水ポンプや空調は動きません。BCPでは、停電直後に自動で給電する機器と、長時間使う機器を分けて設備会社へ伝えてください。

産業用蓄電池5製品・シリーズ比較

BCP用途を公開し、国内メーカーの公式情報で停電時の利用を確認できた製品・シリーズを掲載しています。数値はシリーズ全体の範囲または代表モデルの値です。

比較項目 CONNEXX SYSTEMS
BLP
ダイヘン
防災用蓄電池パッケージ
エリーパワー
Power Storager GX
パワーエックス
PowerX Cube 360
YAMABISHI
YRWシリーズ
蓄電容量 73.7kWh
最大4台で294.8kWh
50kWh
初期公称容量
22.5~1,006.3kWh 公称358kWh
定格323kWh
最大4基で1,432kWh
22~1,964kWh
構成により異なる
定格出力 30kW
最大4台で120kVA
50kW 構成により異なる
見積もり時に確認
100kVA 10~300kW
公開構成の範囲
相数・電圧 三相3線
変圧器で単相給電可
三相3線210V
単相2線105V
構成により異なる 公開ページで確認できず 単相3線・三相3線
機種で異なる
停電時の運転 自立運転 自動切替盤一体型 UPSグレードの無瞬断切替 自立運転へ即時切替 三相機は無瞬断
単相機は半サイクル以内、条件あり
切替時間 公開ページで確認できず 約10秒 無瞬断 時間の公開値なし 無瞬断または半サイクル以内
機種・系統条件で異なる
太陽光連携 停電時の擬似連系に対応 余剰電力の充電に対応 系統連系型
発電量予測制御あり
対応 MPPT DC/DCコンバータ構成あり
設置 屋外・IP54相当 屋外 屋内・屋外など構成で異なる 屋外
電池部4,400kg
屋内・屋外など機種で異なる
介護・福祉施設の公開事例 あり 公式製品ページで確認できず あり 公式製品ページで確認できず 公式製品ページで確認できず
公開価格 要見積もり 要見積もり 要見積もり 要見積もり 要見積もり

kWとkVAは同じ単位ではありません。蓄電容量は公称容量、定格容量、実効容量など表示基準が異なるため、表の数値だけで運転時間を比較できません。見積もり時は、停電時に使用できる実効容量と自立運転出力をご確認ください。

給水ポンプや空調も動かしたい場合

三相出力とモーターの起動電力への対応を確認します。BLPは三相30kW、ダイヘンは三相210Vと単相105V、YRWシリーズは単相・三相の構成を公開しています。Power Storager GXとPowerX Cubeは、対象負荷と相数を提示して個別に確認してください。

停電による機器停止を避けたい場合

Power Storager GXはUPSグレードの無瞬断切替を公開しています。YRWシリーズも三相機で無瞬断切替を案内していますが、単相機やFRT要件適用時には条件があります。ナースコール、サーバー、通信機器など瞬断の影響を受ける設備は、接続機器側の仕様も含めて確認してください。

長期停電を想定する場合

蓄電池だけでは、蓄えた電力を使い切ると給電できません。停電中も太陽光発電から充電できる構成、非常用発電機との併用、重要負荷を段階的に切り替える運用を検討します。

メーカー・導入相談先の確認

同じ製品でも、現地調査、負荷算定、設計、施工、保守を担当する会社によって提案範囲が異なります。製品価格だけでなく、導入後まで含めて比較しています。

会社 主な比較対象 公式サイトで確認できる相談内容 介護・福祉施設の公開事例 見積もり時に追加確認すること
CONNEXX SYSTEMS BLP 製品機能・導入相談 あり 現地調査、施工会社、保守拠点、緊急時対応
ダイヘン 防災用蓄電池パッケージ 製品・営業所への問い合わせ 製品ページでは確認できず 施工範囲、保守契約、消防設備との接続条件
エリーパワー Power Storager GX 製品・導入相談、施工研修修了店の案内 あり 担当施工店、遠隔監視、保守費、機器更新
パワーエックス PowerX Cube 360 製品・導入相談 製品ページでは確認できず 相数、切替時間、重要負荷盤、保守体制
YAMABISHI YRWシリーズ 製品・仕様・価格の相談 製品ページでは確認できず 最寄りの施工・保守体制、切替条件、既設設備との連携

対応地域や施工・保守体制は案件ごとに異なるため、施設所在地を伝えて確認してください。

見積もり前に確認する12項目

複数の製品と導入会社へ同じ条件で見積もりを依頼できるよう、次の項目を確認しておきましょう。

  1. 停電時に継続する業務
  2. 給電する設備と台数
  3. 必要な稼働時間
  4. 定格電力と起動電力
  5. 単相・三相と電圧
  6. 停電から給電までの許容時間
  7. 自立運転時の出力と実効容量
  8. 重要負荷盤と給電回路
  9. 太陽光・発電機との連携
  10. 設置場所と浸水・火災対策
  11. 監視、点検、故障時の対応
  12. 工事費・保守費・更新費を含む総額

何時間使えるかはどう計算するか

目安は「停電時に使える実効容量÷平均消費電力」です。ただし、変換損失、充電残量の下限、機器の起動電力、経年劣化を考慮する必要があります。設備一覧と想定運転時間を導入会社にお伝えして試算を依頼してください。

蓄電池と発電機はどちらがよいか

蓄電池は騒音や排気が少なく、切替の速い構成を選べます。発電機は燃料を確保できれば長時間運転できます。重要機器の瞬断を避けつつ長期停電にも備える場合は、蓄電池と発電機を組み合わせる方法があります。

補助金を前提に選んでよいか

補助対象、申請時期、設備要件は年度や制度で変わります。補助金が採択されない場合の投資額も確認し、BCP上必要な機能を先に決めてから利用可能な制度を調べましょう。

掲載・比較・広告について

本ページは、メーカーの公式サイトと公式資料で2026年9月13日に確認できた情報をもとに作成しています。公開情報で確認できない項目は推測で補わず、「公式サイトで明記なし」または「公開ページで確認できず」としています。

掲載順は製品・企業の優劣を示しません。特定製品の性能や災害時の稼働を保証するものでもありません。ケアに必要な機器へ接続する場合は、機器メーカーと電源設備の専門会社へ確認してください。

広告、協賛、有料掲載を含む箇所には「広告」「PR」等を表示しています。掲載料の有無によって通常の比較基準は変更されません。

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