介護施設向けポータブル電源9製品比較|容量・出力・重量・UPS機能

介護施設・事業所の停電対策

介護施設向けポータブル電源9製品比較
容量・出力・重量・UPS機能

介護施設のBCPで検討できるポータブル電源(持ち運び可能な可搬型電源)9製品を、メーカーの公開情報で比較します。

ポータブル電源は、停電時に必要な場所へ移動し、選んだ機器へ給電できることが利点です。一方、施設全体への給電や固定配線された設備の運転には、別途電気工事や非常用発電機、産業用蓄電池が必要になる場合があります。

最終確認:2026年9月13日
掲載順は製品の優劣を示したものではありません。価格、仕様、販売状況は変わるため、購入・見積もり前にメーカーまたは販売会社へご確認ください。

ポータブル電源を選ぶ前に決めること

製品の容量を比べる前に、停電時にどの機器を、どこで、何時間使うかを決めます。職員が安全に移動・接続できることも選定条件です。

  1. 給電する機器を決める

    通信機器、照明、スマートフォン、パソコン、冷蔵庫、吸引器などから、停電時に優先する機器と台数を決めます。

  2. 定格出力と容量を分けて確認する

    定格出力は同時に使える機器、容量は使用時間に関係します。冷蔵庫やポンプなどは起動時の電力も確認しておきます。

  3. 移動経路と担当者を決める

    本体重量、持ち手、キャスター、段差、保管場所から使用場所までの経路を確認し、誰が移動するかを決めます。

  4. 充電方法を決める

    平常時のAC充電に加え、長期停電時にソーラーパネル、車両、発電機から充電するかを確認します。

  5. 停電切替の条件を確認する

    UPSやパススルー給電の有無だけでなく、切替時間、接続できる機器、常時接続時の保証条件を確認します。

「ポータブル」でも一人で運べるとは限らない

今回掲載した製品には、約28kgから60kg前後の機種があります。キャスターの有無、二人での運搬、エレベーター停止時の経路を含めて確認しておいてください。

医療・ケア機器への接続は個別確認が必要

UPS表記があっても、生命維持に関わる機器や瞬断に弱い機器への使用を保証するものではありません。接続機器と電源の両メーカーへ確認し、必要に応じて専用UPSや予備電源を用意してください。

容量・出力・UPSの見方

定格出力(W・kW)は同時に使える機器、容量(Wh・kWh)は使用時間に関係します。UPSは停電時に蓄電池へ切り替える機能ですが、製品ごとに切替時間と接続できる機器が異なります。BCPでは、誰がどこへ運び、どの機器へ接続するかまで決めます。

2~3.2kWh級のポータブル電源4製品比較

持ち運びやすさと容量のバランスを比較しやすい4製品です。

比較項目 Smart Tap
PowerArQ Max
POWERGATE JAPAN
PGJ2600PROMAX
EcoFlow
DELTA 3 Ultra Plus
エリーパワー
POWER YIILE 3
蓄電容量 2,150Wh 2,560Wh 3,072Wh 3.2kWh
定格出力 2,000W 2,500W 3,000W 1.5kVA/1.4kW
AC出力 100V・6口 100V・4口 100V
出力口数は製品ページで確認
100V
出力口数は製品ページで確認
容量拡張 非対応 最大17.92kWh 対応上限は公式製品ページで確認 非対応
停電時の切替 公式製品ページで確認できず UPS・10ms以内 公式製品ページで確認できず 約0.004秒
工場出荷時・無瞬断ではない
AC充電 約6時間 約1.7時間 充電時間は公式製品ページで確認 対応
充電時間は仕様表で確認
ソーラー充電 対応 最大800W 対応 太陽光から直接充電可
重量 28.2kg 34kg 公式製品ページで確認できず 52kg
保証・サポート 保証条件を公式ストアで確認 3年保証 保証条件を公式サイトで確認 24時間365日監視サービス
使用期限10年、継続は有償点検が必要
介護・福祉施設の公開事例 公式製品ページで確認できず 公式製品ページで確認できず 公式製品ページで確認できず あり
価格 公式ストアで確認 販売会社へ確認 公式ストアで確認 販売会社へ確認

充電時間は測定条件や入力電力で変わります。WhとkWhは表記単位が異なり、1kWhは1,000Whです。

移動のしやすさを優先する場合

公開重量は、PowerArQ Maxが28.2kg、PGJ2600PROMAXが34kg、POWER YIILE 3が52kgです。持ち上げられるかだけでなく、保管場所から居室や事務室まで移動できるかを確認してください。

停電中の充電手段を増やしたい場合

4製品ともソーラー充電に対応しています。パネルを設置できる場所、ケーブルの引き込み、天候による発電量の変化を含めて運用を決めます。POWER YIILE 3は、太陽光からの直接充電と24時間365日の監視サービスを公開しています。

3.5~7.1kWh級のポータブル電源5製品比較

容量や出力を重視する5製品です。本体が重くなるため、保管場所と使用場所、キャスター、段差、運搬人数を同時に確認します。

比較項目 Jackery
3600 Plus
Anker
Solix F3800
EcoFlow
DELTA Pro 3
Jackery
5000 Plus
POWERGATE JAPAN
PGJ7000WPRO
蓄電容量 3,584Wh 3,840Wh 4,096Wh 5,040Wh 7,090Wh
公式紹介欄には7,096Wh表記もあり
定格出力 3,000W 5,000W
日本仕様を購入前に確認
3,600W 6,000W 3,000W
AC出力 100V・5口
合計3,000W
100V・200V
日本仕様を購入前に確認
単相3線100V・200V 100V・200V
構成条件を確認
100V・2口
容量拡張 最大21.5kWh
拡張バッテリー5台接続時
拡張バッテリー対応
上限は国内販売元へ確認
最大12.288kWh 最大30.24kWh 非対応
停電時の切替 UPS・10ms以内
0msの完全無停止給電には非対応
公式製品ページで確認できず 切替分電盤を使う構成あり
10ms UPS
オンラインUPS・0ms
バックアップUPSは20ms以内
UPS・40ms以内
AC充電 約3時間 充電時間は国内販売元へ確認 AC入力は最大3,000W
200V入力時
約4.1時間
AC入力最大1,500W
約4.7時間
ソーラー充電 対応 対応 対応・最大2,600W 対応 最大1,400W
重量 約35kg 約60kg
国内公式ページ記載
約51.5kg 約60kg 49kg
保証・サポート 製品・登録条件を公式サイトで確認 保証条件を国内販売元へ確認 保証条件を公式サイトで確認 製品・登録条件を公式サイトで確認 2年保証
介護BCPに関する公式情報 介護施設向けBCPガイドあり 公式製品ページで確認できず 公式製品ページで確認できず 介護施設向けBCPガイドあり 公式製品ページで確認できず
販売状況 公式サイトで確認 国内販売状況を購入前に確認 公式サイトで確認 公式サイトで確認 販売会社へ確認
価格 公式ストアで確認 国内販売元へ確認 公式ストアで確認 公式ストアで確認 販売会社へ確認

100V・200V対応製品でも、200V機器へ直接接続できるとは限りません。コンセント形状、配線、分電盤、接地、電気工事の要否を確認してください。

大容量と高出力の違い

PGJ7000WPROは掲載製品中で最も容量が大きい一方、定格出力は3,000Wです。Jackery 5000 Plusは容量5,040Wh、定格出力6,000Wと公開されています。長時間使いたいのか、多くの機器を同時に動かしたいのかで見る数値が変わります。

容量を後から増やしたい場合

Jackery 3600 Plus、Anker Solix F3800、EcoFlow DELTA Pro 3、Jackery 5000 Plusは拡張バッテリーに対応しています。必要な接続部品、増設上限、増設後の充電時間、保管スペースを確認してください。

停電時に使える状態を保つ運用

購入後に保管するだけでは、停電時に使えないことがあります。充電残量、接続手順、移動方法、担当者をBCPと訓練に組み込みます。

  1. 保管場所と充電状態を決める

    浸水、直射日光、高温、避難経路を避け、メーカー推奨の保管温度と充電残量を守ります。

  2. 接続機器を表示する

    優先する機器、接続順、使用禁止機器、必要なケーブルを本体の近くに表示します。

  3. 定期的に作動を確認する

    残量表示だけでなく、想定機器を接続し、起動、給電、充電、移動を確認します。

  4. 長期停電時の充電計画を決める

    ソーラーパネルの設置担当、発電機や車両からの充電可否、日中と夜間の使用配分を決めます。

  5. 劣化と更新時期を管理する

    購入日、保証期限、点検記録、容量低下、メーカーが定める使用期限を台帳で管理します。

購入・見積もり前に確認する12項目

複数の製品を同じ条件で比較できるよう、次の項目を確認しておきましょう。

  1. 給電する機器と台数
  2. 各機器の定格電力と起動電力
  3. 同時に使う機器の組み合わせ
  4. 必要な稼働時間
  5. 出力電圧とコンセント形状
  6. 停電切替時間とUPSの条件
  7. 本体重量と移動方法
  8. 保管場所から使用場所までの経路
  9. AC・ソーラー・車両からの充電時間
  10. 拡張バッテリーの上限と費用
  11. 保証、修理、代替機の対応
  12. 本体、付属品、保守を含む総額

何時間使えるかはどう計算するか

目安は「使用できる実効容量÷平均消費電力」です。表示容量のすべてを使えるとは限らず、変換損失、出力設定、温度、経年劣化で変わります。使う機器と必要時間を販売会社へ提示して確認してください。

ポータブル電源だけで施設全体を動かせるか

一般的なポータブル電源は、コンセントから個別の機器へ給電する用途が中心です。給水ポンプ、空調、厨房設備など固定配線された設備や施設全体への給電は、電気設備の専門会社へ相談してください。

レンタルと購入のどちらがよいか

平常時にも使用し、定期点検と操作訓練を行うなら購入が選択肢になります。短期利用や訓練時だけ必要な場合はレンタルも検討できますが、災害発生後に確保できる保証はありません。平時の保有方法と災害時の追加調達を分けて考えます。

掲載・比較・広告について

本ページは、メーカーの公式サイトと公式資料で2026年9月13日に確認できた情報をもとに作成しています。公開情報で確認できない項目は推測で補わず、「公式サイトで明記なし」または「公式製品ページで確認できず」としています。

掲載順は製品・企業の優劣を示したものではありません。また、特定製品の性能や災害時の稼働を保証するものでもありません。ケアに必要な機器へ接続する場合は、接続機器と電源のメーカー、必要に応じて電気設備の専門会社へ確認してください。

広告、協賛、有料掲載を含む箇所には「広告」「PR」等を表示しています。掲載料の有無によって通常の比較基準は変更されません。

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